なぜ人はLog映像を撮るのか?

Log映像は、明暗のディテールを残すことで、カラーグレーディング(編集アプリでの色調整)の自由度を広げます。逆光の顔や強い日差しの下の肌、細かな雲を残したい場面に向いていて、光が変わる撮影でも調整の余地を保てます。Log Cam: RAW 4K Video Cameraはこの用途でLog映像を記録します。 1,2,3

Mehmet Ali Kisacik 5 分で読めます
湖畔で男性を撮影するカメラマン。
写真:Jonathan Borba(Pexels)

この記事の要点

  • Log映像は明暗のディテールを守ります。カラーグレーディングの自由度を残すために使われます。
  • 逆光の顔や強い日差しの肌など、明暗差が大きい場面でLogを選びます。
  • Logはセンサー情報を多く残します。カラーグレーディングで色を整える余地が広がります。
  • 光が変わる素早い撮影では、カラーグレーディングの選択肢を残せるLogが便利です。
  • 企業映像や映画などで、丁寧で映画的な仕上がりを求める際にLogが使われます。
  • カラーグレーディングを行わない場合は、撮影時に色作りが完了する別の撮影方法を選びます。

明暗差が大きい場面のディテールをLogが守ります

画面内の重要な明部と暗部を両方残す際にLogを使います。ソニーは逆光や強い日差し、空を例に挙げています。通常の撮影ではこれらの階調が失われがちです。Logは階調情報を編集時まで多く残します。撮影者は最終的な映像をより自由に整えられます。1

Logが役立つカット

  • 明るい窓を背にした人物。顔と窓の両方にディテールが必要です。
  • 真昼の強い日差しを受ける肌。明るい部分と深い影が混在します。
  • 暗い地面と明るい空の風景。空にある雲のディテールを残します。
  • 明るさが次々と変わる素早いドキュメンタリー撮影。1,2

Logは映像の完成前に露出の関係を保ちます

仕組みの基本はカーブです。ARRIによると、対数エンコードは露出段数と信号の関係を直線的に保ちます。露出が1段上がると信号も同じ量だけ増えます。この構造がトーンマッピング前の露出関係を保ちます。最終的なコントラストをつける前まで維持されます。4

表示変換を後で行うため、この関係が重要です。ARRIによれば、Logの正確な表示にはトーンマッピングと色空間変換が必要です。この変換は3D LUTで行えます。Logクリップはまず撮影用のエンコードで記録されます。最終的なコントラストと色は後から決まります。4

情報が多く残るほどカラーグレーディングの幅が広がります

ソニーによれば、Logはセンサー情報を多く残します。カラーグレーディングの自由度が高まります。Appleも明暗のディテールに関して同様の利点を挙げています。ディテールが残っていれば、表示変換の前にコントラストと色を整えられます。1,2,4

撮影時にスタイルを固定しない場合、この自由度が重要です。インタビューが窓際から明るい屋外へ移ることもあります。それでも両方のクリップを統一して仕上げる必要があります。Logは各シーンの階調情報を残します。そのため撮影後にも判断の余地が残ります。1,2

光が変化しても撮影後に合わせやすくなります

屋外でシネマカメラを操作する男性。
写真:Kyle Loftus(Pexels)

Appleは光が変化する素早い撮影にLogを推奨しています。カラーグレーディングの選択肢を残せるためです。これは統一感が必要な一連のカットで役立ちます。光が変わってもディテールを守れます。後から全体を同じトーンに整えられます。2

光が変化する例と、Logがカラーグレーディングに役立つ理由。1,2
状況変わるものLogが役立つ理由
逆光のインタビュー人物と窓の明るさ明部と暗部にわたる階調を保つ
強い日差しの中にいる人物肌のハイライトと顔の影カラーグレーディング用の階調情報を多く残す
雲のある風景暗い地面に対する明るい空あとから整えられるディテールを残す
素早いドキュメンタリー撮影カットごとの光一連のカットでカラーグレーディングの選択肢を残す

丁寧なカラーグレーディングを求める制作にもLogは適しています

Appleは企業映像やドキュメンタリー、独立系映画をLogの用途としています。これらは映画的な仕上がりと素早い撮影の両立を求められます。短納期でも丁寧な仕上げが必要なブランド映像も同様です。2

カラーグレーディングを予定する場合のみLogを使います

撮影時点で映像を完成させる場合、Logは適していません。未処理の映像はくすんで見えるため、カラーグレーディングが必要です。色調整を行わない場合は、撮影時に絵作りが完了する別のワークフローを選んでください。2

よくある質問

Log映像はカラーグレーディングが必要ですか?
はい。意図した見た目に仕上げるにはカラーグレーディングが必要です。Appleによると未処理の映像はくすんで見えます。録画前に色調整の工程を予定しておきましょう。 2
Logは映画制作だけのものですか?
いいえ。Appleは企業映像やドキュメンタリー、映画などもLogの用途として挙げています。理由はディテールを残し、丁寧なカラーグレーディングを行うためです。 2
撮影中に光が変わる場面でもLogは役立ちますか?
はい。Appleは光が変化する撮影で、カラーグレーディングの選択肢を残せるLogを推奨しています。ソニーも逆光や強い日差しなどで有用だとしています。 1,2

出典

  1. 1.Sony, “Shooting with S-Log for color grading,” support.d-imaging.sony.co.jp
  2. 2.Apple, “About standard, log, and RAW video,” support.apple.com
  3. 3.Mehmet Ali Kisacik, “Log Cam: RAW 4K Video Camera,” apps.apple.com
  4. 4.ARRI, “Log C | Image Science | Learn & Help,” arri.com